テレビの仕事をしていたので、割と著作権について分かっているつもりだったが、そうは言っても断片的な知識ばかり。
本屋で見つけて即買った本がこれだ。
著作権についての説明と判例紹介が最初と最後に記載されているが、ほとんどがQ&A形式で、いかにも迷いそうな質問が56問ある。
「デザイナーのための」とあるだけあってビジュアル的にも分かりやすく、1つの問いに対して2ページ割き、片ページに質問と3行程度の答えとビジュアル、片ページにその解説文という構成で、流し読みでも大体のところがつかめるが、じっくり読めばより詳細に分かる。
例えば、「竹久夢二のイラストを広告に使っていいのですか?」「グリコのネオンサインを含んだ景観写真を広告に使っていいのですか?」「他社のコーポレートカラーと似た色の広告やパッケージを作っていいのですか?」「小説『雪国』の一部を広告のコピーに使っていいのですか?」などなど、ちょっと覗いただけでも興味深く迷ってしまう質問が沢山ある。
この本を手元に置いておけば、作品を作る上で迷った時の参考になるだろう。